Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
だ。
通されると、閾の外に、小さくなって、節くれ立った手を突いて、オドオドと、辞儀を申し述べる。
「もう、わたくしも、おふくろも、毎日、毎晩、御機嫌をうかがわなければならないのでござりまするが、何分とも、松枝町のお屋敷の方が、絶えず、目をつけて、おいでなされますので、うっかり、こちらへ足を向けましたら、一大事と、つつしまねばなりませぬので――」
「では、まだ、松枝町では、おまえたち母子を、うたがっているのかえ?」
「はい、お行方をかくされましてから、何度も何度も、お呼びだし、おどしつ、すかしつのお尋ねでござりましたが、口を割りませなんだで、どうやら、御嫌疑も晴れたようでござりますが、それでもまだ、油断がならず、ときどき、不思議な風体のものが、うちの近所を、うろうろいたしておりますので――」
「それは、さぞ、気色のわるいことであろう――みんな、わたしの罪、お気の毒でなりませぬ」
「いえいえ、左様なことはござりませぬが――実は、今晩、人目を忍んで、上りましたのは――」
と、いいかけて、甚太郎は口ごもる。
「え! 何か、特別な、用事ばし出来まして?」
と、浪路がみつめる。