Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

幸い、捕り方たちは見当外れの方角へ、駆け去ってしまっていたものの、この侍が大声を発したら、またも、五月蠅く、まつわって来るに相違なかった。

「夜中、怪し気な風態で、匕首なぞをきらめかしているその方は、何者だ?」

闇太郎を見下ろして、鋭い調子で、詰問するこの武家こそ、これも今夜、雪之丞への奥義伝授の経緯から、突如として、十年も側に仕えた、恩師の許を飛び出した、門倉平馬に他ならなかった。

彼は、雪之丞を、闇打ちにかけ、一刀の下に斬り伏せようとして、却って、左の二の腕に、傷を負わされ、不首尾に終って遁げ延びてから、捨て鉢の気持で、とある、小料理屋で、酔いを買ってから、松枝町にある、土部三斎の隠宅を頼って行こうとする途中だった。

「旦那――見遁してやっておくんなせえ」

と、闇太郎は、とにかく下手に出るのだった。

「つまらねえ仲間喧嘩に、お上の手がまわったので身を匿そうとするところなんで――」

「いい遁れはきかぬぞ」

と、平馬は、口元に冷たい微笑を這わせて、言った。

「その方は、うち見るところ、ただの博奕打ちや、小泥棒ではない。拙者に油断が、毛程でもあったら、もうその匕首を、とっくに胸元に突き刺していた頃だ。