Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「いずれにせよ、そなたの御決心が、どのようなものか、密々、拙者うけたまわりたい、その上にて御相談にも乗りたく――」

五助は、そんなことを、出鱈目に言いながら、心の中では、さまざまな妄想を描いている。

――どうしたものか? 今宵、この女子を、これから、どこへ連れて行ったものか? 思いを果すに便利な家に、ともなって行かねばならない――その場所を、心の中で、探して見る。

――そうだ! 丸木の寮なら――あそこなら、どんなに、この女がわめこうと大丈夫――

連れて行く方法は、いくらでもあった。彼は、大刀を横たえているのだ。切っ先きを突きつけたら、何でもない――その寮というのは、廻船問屋の別荘で、大川端、浜町河岸の淋しいあたり――一方は川浪、三方は広やかな庭――丸木屋とは、長崎以来の、これも、深い因縁の仲だ。いかなる秘事も、洩れっこなし――

邪魔なのは、この伴れの甚太郎、ただ一人――何と、言いこしらえて、この者を突っぱなそうか、なにとか、よい思案は――

――待て、この場は追い払おうとも、この者、浪路がこよい限り又も行方を失うたら、持って生れた正直一途から、どのようなことを、土部家へ訴え出ぬとも限らぬ――かまえて、融通の利く男でない。