Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

後棒が、猫撫で声で、

「さあ、兄貴が、あんなにおこるじゃあねえか――騒いで見たってここは、こんな田ん圃中、どうなるもんだ。痛え目を見るだけよ――な、出なせえ――さあ、出してやるぜ」

「あれ――」

と、かじかまるのを、肩から襟へ、ゴツゴツした手で、抱きすくめて、引きずり出して、

「これ、あばれるな! 脛が出らあな! 白いもの、赤いもの、ちらちらするなあ、おれ達にゃあ目の毒だ」

「ふ、ふ、ふ、ふ」

と、婆さん、疎らな歯を、剥き出して笑って、

「丑さん、為さんと来ちゃあ、すごいね。おお、おお、いいお子だこと――美しいこと――婆は、六十何年生きたけれど、こんな美しいむすめの子を、見たことがござんせんよ。ひ、ひ、ひ、さあ、どうぞ、お娘御、おはいり――火も、熾っている――お茶もある――こんなあばらやへ、ようこそ――ひ、ひ、ひ」

浪路は、もだえ狂ったが、何分にも、さっき、あれ程の惑乱のあとで、身も萎え萎えと、今は、抵抗の力もない。

引きずりこまれてしまった、赤茶けた畳の、見るもいぶせき一軒家の中。

一七

ことによったら、返り血さえ浴びたまままだ干かず、血しおの匂いも移っていよう、殺人の美女を行灯の灯かげに近く眺めながら、髪の艶やかさ、頬の白さ、まつ毛の長さ、居くずれたすがたのしおらしさに、目を奪われ、魂を盗まれた、二人の破落戸