Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
「何の、この坊主、邪魔立てひろげやがって――」
と、わめくと、振りはらって、歯をかんで、又も、打ちかかってゆく。
為も、しがみついた。
「あれさ! 家の中であばれちゃあ、戸障子が、こわれるじゃあないか!」
と、お三婆は、立ちさわぎかけたが、その心配には及ばなかった。
「は、は、虫けらめ!」
と、法印、ニヤリとしたと思うと、左右から、撲りかかる二人の雲助の、耳たぶを両手で、ぐっとつかんだと思うと、
――ガツン!
と、思い切った、鉢合せ――
目から火が出たような気がしたが、脳髄がジーンと、打ち割れもしたように覚えて、そのまま、二人とも、グタリと、つぶれてしまった。
「死んだかい?」
と、眉をひそめるお三婆。
「なあに、死にあしねえよ――が、どこまでも、性懲りのねえ奴等だ――」
島抜け法印は、そう呟くと、面倒そうに、二人の雲助の帯際をつかんで、左右にひッさげて、のッしのッしと、出口まで歩いて、
「婆さん、戸をあけてくれ」
お三が、おずおずあけた戸のあわいから、――ズーン! とほうり出して、唾を吐きとばした。
「おととい、来い」
二一
美しい娘を、折角連れ込んで来てくれた、言わば、福の神のようにも思われる、丑、為、二人を、島抜け法印、襟髪つかんでほうり出すのを見たとき、お三婆は、物すごい目つきをした。