Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
門口から、すぐに、かごに乗る、雪之丞、かごに引き添って、片褄を、ぐっとはしょって、走りだす、闇太郎、
「おい、若い衆たち、いそぐんだぜ。生き死にの病人が待っているんだ!」
「合点だ!」
またたく間に、山ノ宿から走せつけた、田圃の小家――
かごが着くと、肩をすくめるように、出迎えた法印――
闇太郎、いつになく囁くように、
「どうだ、病人は?」
一〇
しお垂れ切った顔をして、出迎えた法印を眺めて、闇太郎が、
「ど、どうした? 病人は?」
「それが、だんだん、もう、高い声も出さなくなってしまったんだ――おらあ、いつ息でも引き取るかと、一人で、心ぺえで、おっかなくってならなかったよ」
「おっかねえッて! 何をいってやがるんだ――さあ、雪さん、お上り」
男手で、それでも、温かい臥床に、横にしてやった、浪路、髷も、鬢も、崩れに崩れて、蝋のように、透きとおるばかり、血の気を失い、灯かげに背いて、目をつぶっていたが、どうやら、なるほどもう、死相を呈してしまったらしく、げっそりと、頬も顎も削けていた。
「なあ、かわいそうじゃねえか――公方さまの、寵姫とも言われたひとがよ――」
闇太郎は歎息した。