Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「よし来た」

法印は、一刻も早く、こんな場所は立ち去ってしまいたいのだ。大ごとになって、身許がばれては彼として、それッ切りだ。

荷を下ろそうとすると、

「こりゃこりゃ、左様な品、お玄関へ!」

と、さむらいが、さえぎったが、闇太郎、突きのけて、

「これ! この品へ、指でも差すと、この屋敷の家来として、腹を切らねばならぬぞ!」

「何を、申すにことをかいて――これ、持ち帰れ!」

さわぎは激しいので、詰所から二、三人、どやどやと、家来どもが出て来る。その中で、年輩のが、

「青井うじ――何じゃ、かしましい――御隠居さま、お引きこもり中に――」

「こやつが、こんな荷をかつぎ込みまして、どうしても、御隠居に拝謁をと、いいはりますので――」

じっと、見て老臣が――

「ふうむ、こりゃ、この荷は、何であるな?」

闇太郎、急に、小腰をかがめて、

「へ、へ、へ」

と、笑って、

「あなたは、話がおわかりになるようでごぜえますね――ちょいとお耳を拝借――」

「ふうむ」

老臣が、闇太郎の目つき、顔つきに、何ものかを認めたか、式台に下りて来る。

「お耳を」

そして、低く、

「御当家で、鐘、太鼓で、お探しになっているかけげえのねえものが、ござんしょう?」