Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

「ところで、おいらは、自分のことを、ふッと思い出したんだが、不思議なもので、おまはんと懇意に成ってから、妙に、盗ッとごころがなくなったような気がするのだ。自分ながら、変てこでならねえのだが――」

雪之丞は、黙していた。

「これまでは、夜道ばかりじゃねえ、まっぴる間でも、外をあるいていて、屋敷、やかたが目につくと、すぐに黄金の匂いが鼻に来て仕方がなかったものだ。それが、このごろは、まるで気がつかず通りすぎてしまって、あとで、オヤと思うようになったのさ――こんな風じゃあ、商べえは上ったりだ――思い切って、転業でもしてしまわなけりゃあなるめえよ」

「まあ、親分、それを、本気でいって下さるのですか?」

と、雪之丞は、うれしげに、手を取らんばかり、

「それが、ほんとうなら、どんなにうれしいか知れませぬ」

「ウム、おまはんも、よろこんでくれるに相違ねえと思っていたが、しかし、やっぱし、さびしい気がしてなあ」

闇太郎は、はかなそうに、白い前歯をあらわして笑った。

翳る微笑

一

浪路の、亡きがらが、闇太郎の手で、思いもよらず屋敷へはこび込まれた、その翌日、三斎も、当主の駿河守も、さすがに驚き呆れてどのような形式で、喪を発したらいいかと、その方法に悩み尽しているところへ、急に先ぶれがあって、大目付添田飛騨守の出ばりが告げられる。