Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
「――で、何か貴様は?」
と、老人は、親しみの調子さえ見せて、
「闇太郎ともいわれる男なら、どんな厳重な宝蔵の中にある秘宝でも、自由に、盗み出すことが、出来ると申すのか?」
「そりゃ、あっしも人間ですから、どんな物でもともいわれませんが、まあ大ていの代物なら、一度思い込んだとなりゃあ、これまで、盗りっぱぐりはありませんでした。まあいわば、病気のようなもので――。御隠居さんだって、覚えがおありなさるでしょうが、お互に、若え頃娘っ子に思いつくと、どうしても、物にしてえ、物にしてえで、寝つかれねえ。あれと同じことさ。あっしは、一度盗ろうと考えたら、そいつを手に入れねえ中は、おちおち夜も眠れねえんで――。因果な根性で、自分でも愕いていやすよ」
と、ぬけぬけと並べる盗賊の、赧らめもせぬ面魂を、三斎隠居は、まんじりともせず眺めたまま、
「しかし世間では、貴様のことを、義賊の、侠賊のと、いっているそうだが、本当にそうした、慈悲、善根も積んでいるかの?」
「冗談仰言っちゃいけません。泥棒に、慈悲、善根なんてものが、ある筈がありますものか。ただ、片一方にゃあ、黄金や、宝物が山程あって、片一方じゃ、あすの朝の、一握りの塩噌にも困っている。