Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
三
ただ色に耽り、酒にふける
いたずらに人を謗し
また世を毒す
豈、閻羅獄卒の責めを免れんや
ここにたまたま、文覚
俗を払い法衣を飾るといえども
悪行なお心にはびこり
善苗、耳に逆う
いたましいかな
再び三途の火坑に回り
四生の苦輪を廻らんことを
故に、われ
無常の観門に涙し
上下の真俗をすすめて
菩提の悲願に結縁のため
一の霊場を建てんとなり
それ、高雄は山高うして
鷲峯山の梢に表し……
声かぎり読んでゆくうち、汗はだくだくと彼の赤黒い顔に筋を描いているのだった。群衆は一人去り、二人去って、誰も、懸命な彼の声に、衝たれている者はなかった。
(なんじゃ、また勧進か)大衆は、銭乞いに、懲りている。惜しげなく、彼を残して、散ってしまう。ただ一人、立ち残って、
「おい、盛遠殿」と呼びかけた旅商人がある。
三
「盛遠殿」旅商人はまた、辻の柳樹の蔭から声をかけて、
「もう誰も、お身のまわりに聞いている者はないぞ。――盛遠殿」文覚は、はっと、勧進の文から顔を離して、いつのまにか、犬もいない辺りの空地に、舌うちをした。そして、腹だたしげに、
「やんぬるかな!」つぶやいて、勧進の文をぐるぐると巻き、ふところに突っ込んで、歩みかけた。