Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

二

それは、上人が、叡山の大衆に対して、誤解をとくために送ろうとするものであった。言々、血涙の声だった。

ひたすらに、自己を責め、自己の不徳のいたすところであると上人はいっている。同時に、念仏門の真意は決して、とかくに臆測され、疑われ、邪視されているようなものではなく、浄土の行のほかに何らの他意のないことも縷々として述べている。

なお、他に、七箇条の起請文を書かせて、翌る日、

「火急のことあり、禅房までお越し候え」と、門下のすべての者へ、使いをやって、告げた。

「何事」と、朝から、続々と、禅房の門には人々が集まってきた。

上人は、前の日、認めさせた起請文を一同へ示して、

「法然と同心の者は、これへ、連判なされたい」といった。ある者は、一読して、

「これは叡山に対する降伏状にひとしいものではないか」と蔭へ来て、無念そうな唇を噛んだ。ある者は、また、

「あまりなご謙譲だ」と、壁の隅へ来て、落涙するものもあった。

七箇条の誓文と、叡山へ送る一文には、法敵を責めている論争は一つもない。ただもう自己の謹慎を述べて、彼の疑いを一掃しようとするものであった。人々が、残念がるのもむりはなかった。