Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

六

その結果、

「これは念仏門に止めを刺したな」と、観る者が多かった。

いつの世でも、新しく勃興するものには、必ずこういう痛撃が出るし、受け身になるものよりは、駁撃するほうへ痛快がるのが、言論の世界の通有性である。かなりの識者のうちでも、

「やったな」

「愉快だよ」そういうことがよろこばれるものだ。

まして、叡山の大衆、南都の大衆などは、手を打って、

「これで、念仏も黙った」と、明慧説を、絶対に支持した。

――なるほど、吉水禅房は、その一時の隆盛ぶりから見ると、表面いちじるしく衰弱したように見える。しかし、そこを訪れた者は当の法然上人を初め、高足たちが、意外に泰然として、しかもすこしも明慧説を陰で誹謗するようなこともなく、その信仰にも、毛ほどな揺るぎも見せないことを、むしろ奇異に思うくらいであった。

いや、人出入りや、房の学僧などの数こそ、ひところよりは減ったが、残った人々のあいだには、外部の迫害に対して、かえって、いっそうその結束と信仰のつよさを固めてきた風さえあった。

念仏か、菩提心か。

そんな問題や、

聖道か、易行か。

というようなことは、もうここの人々には初学であった。