Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
八
「離せっ、畜生」
「いや、そいつがわからねえうちは、離さねえ。なるほど、おれはお吉さんの相談相手にはなってやるが、決して色恋の沙汰じゃねえ、おめえというれっきとした亭主のある女――なんでおれがそんなばかなまねをするものか。よしまた、おれにそんな気持があったって、貞女のお吉さんが、おめえを裏切るようなことは、死んだってあるはずはねえ。お吉さんの貞操ただしいことや、亭主に尽しなさる行いは、この近郷で、誰だって、感心なものだといっていねえ衆はねえんだぜ。それをおめえが、事ごとに、邪険にしたり辛く当るので、お吉さんは、泣き痩せている。そこへ持ってきて、毎日の稼ぎ以上に、おめえは大酒を食らっているじゃねえか。その酒代をこしらえるのでも、人知れぬ苦労をしているお吉さんだ。そんなことから、何かとおれの家へも相談にくるので、おれも不憫と思って、小費いの都合をつけてやったりしているのに、それを、おかしい方へ気を廻して、おれとお吉さんとが、妙な仲ででもあるようにいわれちゃ、おれも、男が立たねえ」
「……痛えっ……おい和介。……痛えじゃねえか、手を離しやがれ」
「わかったかい、今の話は」