Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
きらら月夜
一
自分の身にも、いつのまにか、金襴のけさや、少僧都の位階や、門跡という栄職までついているではないか。
そして、今となっては、捨てるに捨てられない――
自己を偽れない範宴の気もちは、すぐにも、金襴や位階をかなぐりすてて、元の苦行の床へ返りたくなった。
「やがてまた、この身も、僧都となり、僧正となり、座主となり、そして小人の嫉視と、貴顕の政争にわずらわされ、あたら、ふたたび生れ難き生涯を、虚偽の金襴にかざられて終らねばならぬのだろうか」頬に手をあてて、湖のごとく静かに、しかし悶々と、心には烈しい懐疑の波をうって考えこんでいる範宴少僧都をのせて、牛車の牛は、使いの首尾を晴れがましく、青蓮院の門前へ返った。
きらら月夜
一
「火事じゃないか」廊下に立って、覚明は、手をかざしている。
空は、ぼやっと白かった。夜霞のふかいせいか、月の明りはさしていながら、月のすがたは見えないのだった。
「そうよな……」性善坊も、眉をよせて、
「五条あたりか」
「いや、川向うであろう」
「すると、師の房の参られたお館に近くはないか」
「離れてはいようが、心もとない。上洛中の鎌倉の大名衆や執権の家人たちが、一堂に集まって、夕刻から、師の房に、法話をうかがいたいというので参られたのだが……」