Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

五

「範宴っ、何をしとった?」と、焼けた金火箸を下げて、彼の方へ歩いてきた。

五

「どこまで、水を汲みに行ったのだ?」学頭は、睨みつけていった。

「はい」範宴が、詫びると、

「はいじゃない」と金火箸で、胸を突いて――

「貴公、この法隆寺へ、遊びにきたのか、修行にきたのか」

「…………」

「怠惰の性を、懲らしてやる」学頭は、金火箸をふりかぶって彼の肩を打ちすえた。

範宴は炊事場の濡れている土に膝も手もついて、

「わるうございました」

「不埒なっ」庖丁を持ったり、たすきを掛けたりした同僚たちが、がやがやと寄ってきて、

「俺たちが、働いているのに、怪しからん奴」と、一緒になって罵詈する学僧もあるし、

「荒仕事に馴れないから、無理もないよ」と庇う者もあった。

だが、庇う者のことばに対して学頭はよけいに呶鳴った。

「こんなことがなんで荒仕事か、僧院に住む以上、当りまえな勤めだ。叡山あたりでは、中間僧や、堂衆をこきつかって、据膳下げ膳で朝夕すんでいるか知らんが、当寺の学生寮では、そんな惰弱な生活はゆるさん。――また、貴族の子でも誰の子でも、身分などに、仮借もせんのだ。それが覚運僧都の仰せでもあり、法隆寺の掟でもあるのだぞ。