Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

流されて行く先が、鬼界ヶ島と聞いただけでも、人々は魂をおののかせた。

六条の範綱は法皇の御行動を、あやうい業火の淵からおすくいした心地がした。もしあの時、西八条へ一筋の矢でも射いてから法皇が、その軍勢のうしろにおいでになると分ったら、清盛の手は、院中にまでのびて、勢い、法皇のおん身にまで、どんな禍を及ぼしたか分らない。

「おそろしい世の中だ」と、今さらに思うのだった。

つとめて、身を慎しみ、処世の一歩一歩に、細心な自適を心がけるよりほかはない。

「箭四、箭四はいるか」ふと、思いついて呼ぶと、ほかの召使が、

「箭四郎どのは、今しがた、和子様を背に負って、流人の檻車を、見物に参りました」やがてその箭四郎が、十八公麿を負って、帰ってくると、範綱は、

「和子に、さようなものを見せてはならぬ」と、いって叱った。

しかし、十八公麿は見たがるのである。六条の館は、以前の日野の里とはちがって、都の町中である。眼をふさぎ、耳をふさいでも、ごうごうと騒がしい世態の物音や、恟々と脅える人々のうわさなどが、敏感な童心のかがみに映らないはずはなかった。

母の病気のために、久しく郷里に帰っていた侍従介も、やがて、帰ってきたが、わずかな間に激変した都のさまや、人間の栄枯盛衰におどろいて、