Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

ついには社に行くこと屠所の羊のごときものがあった。でもようやく何とか一年半余の連載を果した。それが「親鸞記」として社から出版の運びになったところで関東大震災が来た。かくて私の処女作は世間へ出ずに製本されたまま社屋とともに焼けてしまった。わたくしの出発にとっては意義のあるまた有難い業火であった。

中年になってふたたび親鸞を書いた。台日、福岡、名古屋、北海タイムス等、地方紙五社の連合掲載のために書きおろしたのであり、昭和十三年に刊行された講談社版の「親鸞」がそれである。新聞紙上の連載は三年近くにも及んだかとおもう。

十余年まえにいちど書いた基礎はあるが、わたくしはいろはの習い直しをやる気でそれをつづけた。こんどは作家生活の中でやれたので参考書も自由にえらび見ることができた。そしてこんどはつつがなく出版もされた。――だが自分の胸には依然T新聞社時代の痛い批判が消されることなくそのまま自省のうちに残っていた。以後、わたくしの通ってきた人生も決して平坦ではなかったが、かえりみて自分がどれほど人間として成人したかをこの作品でみるとわれながら恥かしいと思わぬわけにゆかなかった。