Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

「いや、あの冠者のようにはなるまい、なぜならば、この子は、唖じゃ。――ものいえば罪科になる唖の世に、唖と生れてくれたのは、これも、われら夫婦が信心のおかげであろう」有範は、膝の子を、上からのぞいて、そういった。

十八公麿は、仲秋の月よりも澄んだひとみをして、じいっと、まるい月を見つめていた。

(この子は、将来、どうなるであろう?)と、母である者も、叔父である人々も、今、鞍馬の冠者のうわさが出たところだけに、ひとしく、同じことを、考えていたらしくあった。

誰もが、十八公麿のその無心なひとみを、無心になって、見合っていた。

十八公麿は、ふたつの小さい掌を、ぱちとあわせて、笑くぼをうかべた。子どもの掌は、菩薩の御手のように丸ッこいものである。人々は、思わずにこと微笑をつりこまれた。すると――

「な、む、あ、み、だ仏」誰か、いった。

低音で、聞きとれなかったのであるが、すぐ次に、かた言で、はっきりと、

「――南無阿弥陀仏」と、つづいて唱えた。

十八公麿を膝にのせていた父の有範が、その時、

「あっ?」愕然として、

「十八公麿が、ものをいうたぞ。十八公麿が、ものをいうた!」