Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
紅玉篇
かげろう記
一
と、絶叫した。吉光の前も、さけんだ。
「十八公麿じゃ。ほんに、今いうたのは、十八公麿じゃ」うれしさに、狂いそうな表情をして、宗業に告げ、範綱に告げた。
「? ……」だが、そのふたりは、茫然と自失していた。なぜならば、今の無心に出た十八公麿の声は、ただの嬰児の初声ではない。あきらかに六字の名号を唱えたのである。眼のあたりの奇蹟にうたれて、慄然と、体がしびれてしまったかのように、沈黙しているのであった。
「ふしぎだ……」
「そも、何の菩薩の御化身か」と、ふたりは、後になってまで、解けないことのように首ばかりかたげていたが、有範は、それはなんらの奇瑞でもふしぎでもないといった。
「真如を映すものは、真如である。――妻のまごころは、胎養のうちに、十八公麿の心をつちかっていた。また、生れては、この家の和楽や、この家にあふるる法の感謝に、いつとなく、幼いたましいまでが、溶和されていたのは当然なこと。なんの奇蹟であろうぞ」
そう説明したが、ありがたさに彼も、彼の妻も、掌をあわせて、真如の大空に、
「南無――」と、思わず大きく唱えて、泣きぬれた。
紅玉篇
かげろう記
一
承安四年は、仏法日本にとって、わけて念仏道にとって、忘れがたい春秋であった。