Classiques japonais avec furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
六
悪人もこい、女人も参り給え。
また、在家の方々よ。従来の聖道自力の僧は、やたらに自分にも行いがたい禁慾を強いる。いたずらに、物絶ちをもって、清浄とし、形式にばかり囚われて、実はかえって、裏には大きな矛盾を秘しているようなことになる。
浄土門の易行道では、そういう似非聖の真似をもっとも嫌う。ありの相のままを清浄とする。
肉もよし、酒もよし。女人を男性が持つ、女人が男性を持つ。これも自然の人間の相のままを尊ぶ。おのずからそこには男女の道というものがある。道を外さぬほどならばよい。
在家の方々よ。それでよろしいのだ。
職業も、他の生活も、そのありのままで、お身たちは立派に「往生」することができる。菩提にいたることができる、聖たることができる。
むずかしいことではないのだ。それには、ただ念仏を仰っしゃればよい。それも、勤めを苦にして称えることはない。思い出したらいうがよい。一日に一遍でも、また、申したくなったら千遍でも、なお万遍でも。
烏帽子打ちが職業であったら烏帽子を打ちながらいってもよい、弓師であったら弓を張りながらいうもよい、眠りの前にふといいたくなったら一声でも胸のうちでいうもよい、茶碗を持つ時、何かおのずから称えたくなったら箸を持ちつつ胸のうちでつぶやくのも立派な行である。