Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

そして蔵人とともに、ふたたび、新大納言の大それた謀叛の思いたちを、熱心に説いて、範綱にも加盟をするようにすすめて、やがて、やっと立ち帰った。

範綱は寝所にはいっても、まんじりとも眠られなかった。自分は自分の分というものを知っている。不平をいだく北面の武士や、院の政客と聯脈をとって、栄権を夢みるような野望はさらさら持ったことがない。決して、明るい御世とは思わないけれど、歌人として自然を相手に生きている分には、これでも不足とは思っておらぬし、また、弟の遺した二人の幼子や若後家の将来などを思えば、なおさら自分の進退は自分だけの運命を決しるものではない。

考えは決まっているのである。そう初めから決している範綱であった。

だが、後白河法皇も、新大納言の私怨にひとしい企らみにお心が傾いているというのは、彼として、自身以上の危惧であった。万が一にも法皇が御加担となれば、臣として眺めているわけにはゆかないことは当然である。おんみずから業火の裡へ、平家膺懲のお名宣をあげて、院の政庁を武人の甲冑で埋めるような事態にでもなったならば、それこそ怖ろしいことである。

(ああ、どうしたものか)悪夢のなかに、範綱はもだえた。