Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

それは、家来たちの席であると注意されて、急いで、城主のほうへまた、お辞儀をし直した。

梵鐘が鳴り出した。人々は、座を立つ。供養の式は終ったのである。

だが、群衆はまだ去らないで騒いでいる。御堂へ向って前栽の両側に、これから、城主と親鸞とが手ずから鍬を持って、双つの樹を植える式があるというので――。

その樹は、一方に柳樹、一方には菩提樹であった。

下野の城主国時と、親鸞とは、大地へ下り、東西にわかれて、鍬をとった。

植えられる樹のうえに、もう無数の禽が舞って来て、浄土の歌を囀っていた――。

八

いつまでも、境内を去らない群衆は、鳴りひびく梵鐘のあいだに、念仏を和して、

「あの平次郎でさえ、お上人さまは、お救いくだされた」

「親鸞さまのようなお方こそ、生ける御仏さまというのであろう」

「ありがたい」

「これでわしらの精神の曼陀羅もできるというもの」

「安心して働こうぞ」

「楽しんで世を送ろうぞ」

「楽しみがのうてなんの人生ぞや、といつかも仰せなされた。ありのままの相をもって、念仏し、世をたのしめとも仰っしゃった」

「こんな歓ばしい日はない」

「吉い日じゃ」

「めでたい日よの」