Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

そして、ふたたび草鞋の緒を結ぶと、足を、河内路へ向けて、二月末の木の芽時を楽しむように、飄々と、袂を東風にふかせてゆく。

「奴。……まだ気がつかぬ容子らしい」大きな黒犬が、彼の後からついて行った。その犬を連れているのは、いうまでもなく、播磨房弁円。

兜巾をあてた眉間には、去年の秋以来、狙けまわしている必殺の気がみなぎっている。綽空の後を尾けてくる前に、京の刀師に、その腰におびている戒刀も充分に研がせてきたくらいだった。

だが――京から難波津――四天王寺から河内路と、こう、往来の多い場所では、とかく、寄りつく機会が見出せなかった。やや淋しい並木などで、今だと、心を奮い起そうとした折もないではないが、なぜか、そんな時に限って、妙に気が怯む。――隙がないというか、あまりに、綽空の身が放胆に投げだされてあるのでかえって手が出難いのか、いつも、機を逸してしまう。

怖ろしい黒犬が、絶えず後になり先になりしているのを、綽空は、知っているのか否か、やがて、磯長の叡福寺へ彼の姿はかくれた。聖徳太子の御霊廟のある御葉山の松の丘へ――その松風の中へ。

わんッ! 黒が、山門の前で、急に吠えだしたので、