Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

院の吏員たちは、よけいに、方針の混乱をきたして、悲鳴をあげた。

とこうする間に、その月も越えて、十二月の上旬、後鳥羽上皇は、すでに熊野からお帰りになった。

逆鱗は申すまでもない。お留守をあずかっていた公卿輩はもちろんのこと、行幸に従いてもどった人々も、その御気色に慴伏して、

「必ずとも詮議して、日を経ぬうちに、ふたりを捕えて御所へ引き連れますれば――」と、お答えするほかなかった。

先に、告示された布令は、さらに広く諸国へまでわたった。そして恩賞にも、金銀ならば幾額、荘園なれば田何枚と、書き加えられた。

大津口の並木の辻にも、その高札をとりまいて、黒山のように人が立っていた、その中に、黙然と腕をくんでいる牢人ていの男があった。

「――おい、何を見ている?」ひとりの山伏が、その後ろから肩をたたいた。牢人ていの男は、かぶっていた笠をくるりと振向けて、

「や、播磨房」笠の下に、笑う歯が見えた。

二

「しばらくじゃないか」牢人ていの男は、天城四郎であった。呼びかけられた山伏の播磨房弁円に、肩を寄り添えて歩み出しながら、

「どうした、その後は?」

「どうもこうもないさ。相かわらず飄々たる行者の道をさまよっている」