Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
「ああ。上人様」四郎は、合掌したまま、頭をすりつけてさけんだ。
「おゆるし下さいませ。何もかも、今までのことは。……善信様にも」こんな弱い男であったろうかと疑いたいほど、四郎は、変ってしまった。木賊四郎、天城四郎と、その悪名を洛内はおろか、近国に鳴らしていた男とは受けとれないほどな姿だった。
四郎は、過去のこと――犯した罪業――あらゆる事どもを喋舌ってしまいたかった。五臓の毒物を吐くように、彼は懺悔しては泣きぬれた。そしてこれからは、それを償うだけの善根をしなければならないと嘆いた。
また、彼は、禅房の床下へ忍んだり、法話を聴く信徒の中に交じってきたりした目的も、一切、上人と善信に告げた。そして、ここの教門を倒そうとする策謀が行われていることも注意したが、元より善信もそれは感知していることだし、上人はなおさら戸を打つ冬の風とも心にかけない風なのであった。
十一
(あいつ、どうしたのか?)播磨坊弁円は、こう舌打ちをならして、人通りもない辺りへ向って、人でもいるように罵った。
「いい加減な法螺をふきおって――。口ほどもない奴だ、もう今日で十日以上にもなるではないか。