Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

「どうじゃろ」と、親鸞は、領主の大内国時へ謀った。

「その平次郎とやらいう者、なんとか、このたびだけ、免じてやるわけにはなりませぬかの」国時は、意外な顔して、

「せっかくながら、今も家来どもの怠慢を、叱っておったほどの者でござる。上人のご広徳をもってしても、救われがたい無頼の徒、お聞きながしてくだされい」

「だがの……」親鸞は、未練のように、

「招いても、縁のない衆生さえあるに、この伽藍の造営に、柱の穴一つ穿った者でも、わしの眼から見ると、まことに浅からぬ仏縁のある者」

「悪を懲らし、罰を明らかにせねば国守の法も立ちませぬ」

「ごもっともでござる」親鸞は、国時のことばを大きく肯定しながら、すぐにまた、

「しかし、国法のこころは、人を罰するをもって、最高なりとはせぬものでおざる、罰法は元、それによって、兇悪の徒も真の道に生き直るための罰でなければなりません。――この御堂が、真の生きた、伽藍であるならば、此堂をめぐって、造営に働く人たちも、いつか必ず仏縁のご庇護によって、精神のうちに、弥陀の慈光をうけねばならぬはずと存じます。……宥しておやりなされ、親鸞に免じて、お聞き届け願わしゅうござる」