Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

食物に飽いている平常の頭では考えられないほど、食物の尊さがわかりました。ああうまかった」舌つづみを打って、

「慾には、これで、家にいる妻子の顔を一目見て死にたいと思いますが、それは煩悩と申すものですから諦めています」

「…………」

「和子様、私が首を斬られたら、どうぞ、私の髪の毛を一すじ切って、御門の外へ捨ててください。――西風のふく日に、私の髪の毛は、妻子のいる家へ帰ってゆきます」

「おまえは、そんなに、妻子の顔が見たいのかい」

「それは、和子様でもお分りになるでしょう。もし、和子様のお父上が、よそへ行ったまま、いつまでも帰らなかったら、和子様はどうお思いあそばすか」

「…………」十八公麿は、突然、牢格子へ手をかけて、そこを押した。しかし牢は開くはずもなかった。

「和子様、和子様、何をするのですか」

「おまえを、ここから、出してあげようと思って――」

「飛んでもない」曲者は、首を振った。

「私が、牢を破って逃げたらば、新院の大納言や北面の武士たちから、あなたのお父上は、裏切者と睨まれて、お生命がありません」

「では、おまえは、ここを出たくはないの」

「出たいのは山々です。