Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

「蔵人行綱というか」清盛はいった。

「はっ」

「――めずらしい者が舞い込む……」と、これは独り語のように笑いながらつぶやいて、

「院に仕える武将が、忍びやかに、この西八条へは、何しに来たか」

「されば……」蔵人の声は渇いていた。

「きょうの昼中より、あわただしゅう、院の内外に軍兵を催されておる仙洞のさまを、相国には、なんと御覧ぜられまするか」清盛は事もなげに、

「山攻めと聞くが」といった。

「滅相もない偽りざたです」

「なに、嘘じゃと」

「まことは、真夜半のころを計って、この西八条の邸を取り巻かんとする軍の催しでござる」

「わはははは」清盛は、扇子で膝を打ちながら肩を揺すぶって、哄笑した。

「こやつ、なにを賢げに、訴えるかと思えば、夢でも見てきたような囈言。この清盛に弓をひく者はおろか、西八条の邸に小石一つ投げつけ得るほどの者が、天下にあろうか」

「その御油断こそ、院中の不平もの輩が窺う隙でござります」

「院中の不平者とは、誰をさしていうか」

「新大納言を初め、浄憲法師、その他、北面の侍ども、挙って、世を不平といたし、相国の御一門をば、呪っております」

「まったくか」

「なんで、かような大事に、虚言を構えましょうや。