Classiques japonais avec furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
伊豆の頼朝には、いわゆる、坂東武者とよばれる郷族が、草を薙いで、呼応してくるし、熊野の僧兵が呼応するし、これだけでも平家の狼狽はかなりみぐるしいものであったところへ、
「朝日将軍木曾義仲――」と、みずから名乗って出た思いがけない破竹の強兵が、これも、夢想もしていなかった北国の空から、琵琶湖の湖北に迫って、兵鼓をうちたたき、声をうしおと揚げて、京洛に近づきつつあるという情報の頻々たるものがある。
「木曾山の小冠者ばらをして、都へ、近づけしむるな」と、中央の政庁は、街道の諸大名へ向って、飛令をとばしたけれど、人の心はいつのまにか、この二、三年のあいだに、掌のひらかえしたように変ってしまっているのであった。
誰あって、木曾軍に対して、
「われこそ」と、阻める一国すらないのであった。
あわてて都から、討伐に向った城資永は斃れ、新たに、精鋭を組織して、薩摩守忠度は今、北国路へ発向している。
だが、これもどうか?
一方にまた、東海道方面へは、平知盛と清経の二将が、ものものしく押し下ったが、頼朝の軍に出遭うと、一たまりもなく、墨俣川にやぶられて、散走乱離に、味方の統制すらつかない状態であるという沙汰も、政庁では秘密にしていたが、いつのまにか、うわさになって、