Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

「だが――」と、性善坊は側から――「この叡山には、三千の学僧と、なお、僧籍のない荒法師やら堂衆やら、世間を逃げてきた者たちが、随分と、一時の方便で、身を変えているのも多いゆえ、容易には、知れまいと思うが……」

「ま……。いつまでも、おるがよい」と範宴は、なぐさめた。

孤雲は、ともすると、燭に面を伏せてしまった。――もう五、六年も前になるが寿童丸の腕白から、まだ、十八公麿といったころのこの君が、土で作っていた仏像を足蹴にかけたことだの、日野の館へ石を投げこんで罵りちらしたことだの……過去を思い出すと、背なかに、冷たい汗がながれる。

だが、範宴も、性善坊も、そんなことは、さらりと、忘れたように、

「孤雲どの、空腹ではないか」と、いたわる。

「はい……実は……」と、ありのままに答えると、

「では、粥でも、煮てあげい」範宴がいう。

やはり菊の根には菊がさき、蓬の根には蓬しか出ぬと、孤雲の七郎は、旧主の子と、範宴とを心のうちで較べて、さびしい気がした。

三

月も末に近くなる。

範宴少納言の入壇の式は、近くなった。

それが、いよいよ、実現されることが、明確に知れわたると、若い学僧だけの騒ぎでなくなった。