Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

しかし、いくら思念しても苦行しても、蒙のひらき得ない凡質が、生なか大智をもとめてのたうちまわっているのは、自分でもたまらない苦悶ですし、世間にも、無用の人間です。そういう意味で、死んでも、生きていても、同じだと思うのです」範宴の痛切なことばが切れると、聖覚法印は、うしろへ持ってきている食器を彼のまえに並べて、

「あたたかいうちに、粥でも一口おあがりなさい。それから話しましょう」

「七日のおちかいを立てて、参籠したのですから、ご好意は謝しますが、粥は頂戴いたしません」

「今夜で、その満七日ではありませんか。――もう夜半をすぎていますから、八日の暁です。冷めないうちに、召上がってください、そして、力をつけてから、あなたの必死なお気もちもうかがい、私も、話したいと思いますから……」そういわれて、範宴は、初めて、椀を押しいただいた。うすい温湯のような粥であったが、食物が、胃へながれこむと、全身はにわかに、火のようなほてりを覚えてきた。

叡山の静厳には、範宴も師事したことがあるので、その高足の聖覚法印とは、常に見知っていたし、また、山の大講堂などで智弁をふるう法印の才には、ひそかに、敬慕をもっていた。