Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

「おぬし、なぜ、牛車と共に、お待ち申していなかったのじゃ」

「でも先方で、夜に入れば、必ず兵に守らせて、聖光院へお送り申しあげるゆえ、心おきなく、帰れというし、師の房も、戻ってよいと仰せられたから――」

「万一のことでもあっては大変じゃ。ちょっと、お迎えに行ってくる」

「いや、わしが行こう」覚明が、駈け出すと、

「覚明、覚明、今夜は、坊官の民部殿もおらぬのだから、おぬし、留守番していてくれい」

性善坊はもう、庫裡の方から外へ出ていた。

町へ近づくと、大路には、しきりに、犬がほえている。しかし、空の赤い光をたよりに駈けてきたが、加茂川の岸まで来ぬうちに、火のいろは消えて、その後ろの空が、どんよりと暗かった。

ばらばらと、辻から出てくる町の者に、

「凡下、火事はもう消えたのか」

「へい、消えたようでございますな」

「どこじゃったか」

「六条の、なんとやらいう白拍子の家と、四、五軒が焼けたそうで」

「ははあ、白拍子の家か。――では、近くに、貴顕のお館はないのか」

「むかしは、存じませんが、今はあの辺り、遊女や白拍子ばかりがすんでおりますでな」

「やれ安心した」ほっとしたが、凡下のことばだけでは、まだ何となく不安な気もするし、もう、師の房の法話もすんだころであろうと、性善坊は、走ることだけはやめて、足はそのまま五条の大橋を北へ渡って