Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans

Aozora Bunko

その坊主とかくいう四郎とは、切っても切れない宿縁があるところから、その喧しい問題に、一つ思案の口を利こうと思うてやってきたのに――その親切気をも無にしやがって、この剣もほろろの扱いはどうだ。怒る方が無理か、木戸を突く奴が無理か」喚きたてて、暗に、事あれかしな群集の心理を煽動し、かたがた、自己の目的をとげようという四郎の狡獪な陰険なゆすりの手段は、思わず身の毛をよだたせる。

往来人は、彼にそういわれると、めったにそこを去ったら六波羅へ密告に行った奴と睨まれるかと、後難を怖れてただ釘づけになっていた。

しかし、その隙に、かんじんな月輪殿が、彼をおいて、門のうちへ隠れこんでしまったので、ふと、気がついた四郎は、再び火の玉のような怒気を燃やして、

「あっ、逃げやがったな」立ちふさがる家来たちを、縦横にふりとばしながら邸内へ暴れこんで、

「会わせろ、禅閤がどうしても会えないならば、姫に会おう、俺が何で来たかは、姫に話してやる、まず、侍女の万野という女を出せ」

前栽に突っ立ちながら、奥殿のうちまで鳴りわたるような声していつまでもどなっていた。

ところへ、誰か急を訴えたとみえ、六波羅侍が四、五人、馬で駈けつけてくるがはやいか、群集を追って、門前でひらりと鞍から降りた。