Classiques japonais avec furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lisez 親鸞 (しんらん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 566 138 caractères · 1127 écrans
想像どおり、彼女たちであった。形ばかりの位牌二つ――住蓮と安楽房の霊に香華をそなえて、水晶の数珠を手にかけたまま美しい死をとげていたのである。
――仙洞御所の逆鱗!
南都、叡山、その他の諸宗諸国の反念仏派は、この時と、なお輿論をあげた。そして功を奏した。徹底的に、念仏は地上から一掃され、彼らのいうところの法敵吉水は、潰滅を予想された。
氷雪篇
花紛々
一
――急転直下である。
承元の元年、二月二十八日。宣下は吉水へ降った。
罪アリ。
法然房源空ヲ、俗名藤井元彦ノ名ニ帰セシメ、土佐ノ国ニ遠流ヲ命ズ。
洛内はこの不安なうわさで、埃が黄いろく漲っていた。諸国の信徒に、不穏な行動でもないかと、官の駅伝は、諸街道へ向けて、国司へ早馬を送っていた。
罪は勿論、法然ひとりに下ったのではない。
吉水門下のうちでは、浄聞房、禅光房などの高足八名に対して、備後、伊豆、佐渡、阿波の諸国にわけて、それぞれへ、
(流罪――)という厳達であった。
その他には、性願房、善綽房という二人は、かねてから鹿ヶ谷の安楽房や住蓮と親密であり、かたがた、平常のこともあって、これは、
(死罪――)という酷命であった。