Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans

Aozora Bunko

と、いつか、これも押ッ取り刀で、飛び出して来ていた用人が、いって、

「して、賊の風体は?」

「黒いいでたちをしておりましたが、とっさに逃亡いたしましたゆえ、ハッキリとは見分けられませず――何でも、お庫を狙っていたように見うけました」

雪之丞は、かの女賊に、不思議な好奇心と、興味とを感じていたので、彼女に出来るだけ有利なようにいって置こうとするのだった――つづまるところ、三斎一味に敵意を抱く人々は、みんな自分の味方である――と、いうような観念を捨てることが出来なかったのであろう。

「それに致しても、そのやさしい姿で、心の猛けだけしさは、われわれも三舎を避けるのう」

と、用人は、讃めて、

「お負傷がなかったのは、何より――」

塀外をあらために出た、若侍たちも、空しく帰って来た。

「怪しい影も見当りませぬ。たった一人、町女房らしいものが、歩いておりましただけ――その女性が、つい今し方、風のように、追い抜いて駆け去ったものがあると申しましたれば、大方、そやつが――」

「土部屋敷と知って押し入る奴、大胆不敵だのう――が、事が未然に防げたのは、太夫のお骨折りだ。明夜から、警戒を、十二分にせねばならぬ」