Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
用人は、首を振り振り、そんなことをいっていた。
雪之丞が、元の離れに帰ると、顔いろを失くして、懸念にわななきながら浪路がむかえた。
「まあ、そなたは、向う見ずな! 泥棒などに近づいて、もし負傷などなされたら、わたしがどのように心を痛めるか――」
「いえいえ、ただ、言葉をかけてやりますと、バラバラと逃げ去ってしまいました。泥棒などと申すものは、みな、気持に後れがござりますゆえ、案じたものではありませぬ」
「でも、これからは、決して、そのような危い場所に、お近づきなされてはなりませぬぞ。そなたのからだは、そなた一人のものではない程に――」
浪路は、もう強く強く決心しているのだった――柳営大奥へは、二度と足ぶみをしないとまで思いつめてしまったのだった。
――わたしは、もう、出来るだけ、父上、兄上の便利になった。この上は、わたし自身のために生きねばならぬ。自分の恋の真実に生きねばならぬ。だれが何というても、わたしはわたしの道を行く――恋しい人を、はげしくはげしく抱きしめて――
だが、憎や、そこへ、老女があらわれた。
「太夫、おかえり前に、御隠居さまが、お礼を申したいゆえ、お居間にとのことでござります」