Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
――役者の身で――あんななまめかしい女がたの身で、聴けば、江戸名うての、武家町人を相手に、一身一命を賭けて敵討ちをもくろんでいるとは、何という殊勝なことであろう。そしてあの、おいらを捕まえたときの、騒がずあわてぬとりなし、役者を止めさせて、泥棒にしても押しも押されもされぬ人間だ。
と、そんな風に、すっかり感心してしまったのが、運のつきとでも云おうか、その晩以来、寝ても醒めても、どうしても忘れられないのが、雪之丞の艶すがたとなってしまった。
――ほんとうに、どうしたらいいのかねえ――おいらあ、生れてから、こんな気持にされたことははじめてだが――まさか、このおいらが、あんな者に恋わずらいをしているのだとは思われないけれど――
相変らず、長火鉢の前、婆やに、燗をつけさせて、猪口を口にしながら、癇性らしく、じれった巻きを、かんざしで、ぐいぐい掻きなぞして、
――だけれど、そういうもののおいらだって、まだ若いんだ。ときどき、男が恋しくなったって、お釈迦さまだって叱りゃしめえよ。なんなら、ひとつ、ぶッつかって見るか? くよくよ、物案じをしているのは、娘ッ子のしわざだ。