Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
「お言葉ではござりますが、紛いもなく、女形雪之丞、脇田一松斎の愛弟子に、相違ござりませぬ」
と、門倉平馬は、キッパリといったが、その調子には、明らかに、憎悪が籠められていた。
「拙者、一松斎の手元にまいって、既に十年、――その頃、彼も幼少にて、大坂道場に通ってまいるのでしたが、雪之丞を見ると、旧師は、別扱いで、必ず、自身で、稽古をつけておりました。何でも、一方ならぬ大望を抱いているとかの、話も、ふっと、耳にしているようにござります」
「一方ならぬ大望と申して、――役者風情が、まさか、親の仇というのでもあるまいが、――?」
と、三斎は、猶、不審顔だ。
闇太郎は、いつもの顎の逆か撫でをやりながら、
「ふうん、じゃあ、あのピカリっと来たのは――?」
と、呟いた。
「何に? ピカリとは何だ?」
と、平馬がじろりと観ると、
「いいえ、何でもねえんで、――。ただ、やっぱし舞台で、光るくれえの奴あ、違ったもんだ、――と感心したんで、――」
と、その場を言い濁したが、心の中では、それじゃ、御蔵前の暗やみで、あの時、女形に斬りつけたのは、この平馬だったのだな。道理で、素晴らしい気息だと思った。