Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
Lisez 雪之丞変化 (ゆきのじょうへんげ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 083 caractères · 673 écrans
しかし、懐剣一本で斬り返されて、どじを踏んでしまったので見ると、一松斎さんが、この男に、奥義を譲らなかったのも、流石目があるというもんだ。
闇太郎は、彼独特の、闇を見通す程の、鋭敏な心の目で、一切を見抜いてしまうと、門倉平馬の後について、三斎屋敷へなぞ、はいり込んでしまった自分が、身に汚れでもついたように、悔いられて来るのだった。
――さあ、そろそろお暇としようか。だがお蔭で、要害きびしいなまこ塀、土部三斎の、住居の中の秘密も解った。聞きゃあ、この隠居、長崎奉行の頃から、よくねえ事ばかり重ねて、いまの暴富を積んだのだと言う。いずれ、その中出直して、何か目星しいものを、頂戴してやろう――
「平馬さん、お蔭で、自身番にも突き出されず、こんな結構なお屋敷で、御隠居さまとも、お目に掛らせて、貰いやしたが、あっしのような男が、いつまで長居も怖れです。もうお暇を頂きやしょう」
「これこれ闇太郎、――」
と、隠居は制して、
「わしは何分、年を取って、寝つきが悪い身体だ。貴様のような、珍しい身の上の人間から、いろいろ話も聴きたい故、もう少し喋舌って行け。これ、紅丸、その者の酒盃を満たしてやれ」