후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
三月三十一日(土)
海軍と陸軍航空隊方面では、英国かソ連を通じて、和平工作をやろうと言っているが、陸軍の大部分が絶対抗戰説であると。そこで小磯内閣も強気で行くことになったそうだ。強硬説を主張すれば、そのほうには暗殺などがないので、当局者はつねに強硬なのだ。
島中雄作の家が強制疎開の命令をうけた由。なにしろ五日ぐらいの楢予期日しかないので、丁寧にやっている暇がない。全部引き倒したり、柱を切断したりのぶっ壞しだ。
戰爭というものの力を見よ。一晩のうちに何十万戸を燒きつくし、さらに残ったものを一片の命令書で取り壞すのである。米国の戰後処分をまたずして、すでに日本は日清戰爭以前の資産状態にかえりつつある。
戰爭は文化の母なり、と軍部のパンフレットは宣伝した。それを批判したから、われらは非国民的な取扱いをうけた。
いま、その言葉を繰返して見ろ! 戰爭は果して文化の母であるか? 恐るべき母。
三月三十一日(土)
オリエンタル・エコノミストに空爆の惨状を描いて、米人に警告する一文を書く。
国民の無知は想像以上である。浅草観音は震災にも燒けなかったし効顯あらたかだから、今度も燒けまいと考えて、観音にかけつけたものが多かった。