후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
六月十四日(水)
六月十六日(金)
汽車の二等の椅子がすり切れて、臟物が現われている。日本も物資の面では最後的段階にきたことを思わしめる。また、旅館などで便所の鍵や取手がない。考えられる金属製のものは、すべて供出したのである。地方人は正直であるから、後にほとんど何も残らない。
鹿兒島は西郷の崇拜者に満ち、その写眞でいっぱいだ。大久保はダメである。経済会の理事いわく「今日の会は知識階級が多いから、大久保をほめても差支えありませんよ」と。もって一般を察すべし。
英雄は郷土と相容れずが正しくば、大西郷は英雄ならず。
「中央のやりかたは、あれでいいんですか」と宮崎でマジメに聞かれた。東條およびその政府は、地方の指導階級から見限られている。中央があまりに神経質だというのである。
六月十四日(水)
外務省に行くと、高柳君よりお礼として一千円与えらる。重光外相から機密費として受取ったのだと。
国際関係研究会に赴く。高橋亀吉君の講演あり。大東亞共栄圈の構想であるが、矛盾にみちている。こうした問題は、やはり彼はダメである。
六月十六日(金)
朝のラジオで米機二十機が北九州方面を襲ったことを知った。同時にサイパン島に敵が上陸を企図したことも放送された。