후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
四月二十九日(日)
ただ一つ奇妙なことは、四月十五日の空襲の夜、二人の男が僕の家に來て、「下丸子の工場にいたが、家族を防空壕に避難させた。家は燒かれたらしい」と暫く話し込んでいった。僕は当時消火に努力しながら、この人々に対し無辜の市民を空爆する米敵を呪った。「戰爭だから住民をやるのは仕方がないが、工場が惜しい」とも言った。そう考えないでは決してないが、こういう場合に自己防衞の意味があったことは否定できぬ。
この二人は何人であったか知らぬ。しかし、あらゆる場合に憲兵政治がスパイ行為をしていることは事実だ。
正宗氏の話では、軽井沢の万平ホテルにソ連大使館が疎開してきたが、そのボーイは全部憲兵だと話していた。
四月二十九日(日)
天長節、畠をやる、寒し。
国民義勇隊なるものを組織して、本土防衞の準備を進む。ドイツの玉碎主義と同じ行き方である。
田舍にも漸次宣伝組織が入り込み、動きがとれぬようになってきている。正宗氏のところで労働者を雇おうとすると、まず町の労務事務所に届出で、その許可をうける。労働者とともに監督がきて、どの仕事はしてもよく、どの仕事はやってはいけない、と一々干渉する。