후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
三月十七日(金)
ところが、二、三日して、その筆者に突然徴兵令の赤紙が來た。同人は海軍省の出入り記者で四十一、二の男、兵役関係のない国民兵である。この人が徴兵されたのである。彼は丸亀に入隊した。これを聞いた海軍は怒った。海軍報道部員を無断で徴兵するとは怪しからんというので、丸亀に交渉して除隊させた。海軍の意思としては、彼を飛行機で南方につれて行く手筈をしていた。しかるに、その男は除隊された翌日、また徴兵された。いま丸亀にいるということである。
この話ほど、東條の性格、陸軍のやりかた、陸海軍の関係を、いみじくも画き出したエピソードはあるまい。
伊藤正徳君の夫人死去、お悔みに行き、帰りに加藤武雄君の家に寄る。加藤君の話――
鶴岡で石原莞爾將軍と会見せんとしたら、特高が何人も來て、最後に都合が惡いからと断わったという。石原に対し余程警戒している証拠である。
三月十七日(金)
日本はその地理的條件から、バランス・オヴ・パワーの上に立たねばならぬ。英国が大陸に対してとったように、アジア大陸に対しては、そこに必然に起る列強の衝突に対処して、勢力均衡政策をとることが賢明である。自ら大陸の一にならんとしたところに、日本の失敗があった。