후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
五月二十日(土)
軍需大臣の官邸にするとか、迎賓館にするとか、趣向を凝して供出を迫ってきているが、いまのところ頑張り通していると。
経済倶樂部で脇村義太郎氏の話あり。石油問題につき、この人ほど権威ある研究者はない。世界石油産額の九五%まで反枢軸国側にあることを説明す。近代戰と石油の関係を知る人にとって、これほどハッキリこの戰爭の結果を予想させるものはなかろう。
五月二十日(土)
午後、経済倶樂部中央会の評議員会に赴く。この会は東洋経済の別働隊だが、かつて評議員の名を情報局に提出した。当時はこうしたものの人選は、大小となく情報局――つまり軍部に相談したものである。しかるに、そのころ絶対権を握っていた鈴木(庫三)という少佐が、僕の名を除いたそうだ。この鈴木という少佐はその頃の日本思想界の独裁者で、出版関係は何ひとつとしてこの人の許諾によらぬものなく、講談社あたりでは同人の書を出版して、多額の印税を贈ったと言われる。
行政と政治が若い連中に渡っては、大東亞戰爭は必然であった。下克上の風潮が、国家を冒險に赴かしめたのである。政治と外交が中央部を通れば、よほどのわからずやでも愼重である。