후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
六月二十九日(木)
昨夜、国際関係研究会で、「戰後の日本の外交政策」を研究するはずであった。しかるに、この信ずべき人々の間でも、「日本がもし敗れたならば」という前提の下には、何人も話さない。三人以上いるところで話したことは、必ず憲兵隊に洩れるそうだ。重臣と閣僚の間でも、眞実を話さない。日本には正直に政治を語る機会は、全くないのである。これが戰爭以前からの日本の特徴だ。
六月二十九日(木)
東條内閣が危機に瀕しているよし。連合艦隊の豊田(副武)は、海軍大臣が軍令部長を兼ねていてはやれないと言っている。そんなことで横槍はまず海軍から入ってきた。それに安藤内務大臣が内閣改造を宣伝しているので、警察のほうも取締る方法がないと言っている。東條は依然としてヒステリックで、先ごろも閣議で内田農相が、食糧増産につき玄米よりも白米が小糠の利用その他で有利だと言うと、「そんなこと今ごろ言っているのか」と眞赤になって怒鳴りつけた。内田も「ダメだよ」といっているとか。
しかし、東條はやめるつもりは全くないらしい。だが、情勢がこうなっては果してやって行けるかどうかである。
六月三十日(金)
サイパンは放棄するに決したという。