후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
十二月八日(水)
だから、時に応じて対策をたてることが出來ないのだ。
毎日の新聞は松村(透逸)、栗原(悦藏)両報道部長の対談とか談話だけを載せている。そして、戰局のただならざることを警告している。
日本人が宣伝下手だということは自ら認めている弱味だ。他はすべて日本人が優れていると思っているのに。だが、僕から見れば、日本人ほど自己宣伝の好きな人種も少いようだ。
十二月八日(水)
大戰爭二周年である。新聞もラジオも過去の追憶やら鼓舞でいっぱいだ。
十二月号の中央公論に「赴難の学」という座談会がある。この出席者は京都帝大の教授連だが、はなはだ妙なものだ。「征韓論はアメリカの謀略だ」といった調子だ。また、小牧(実繁)という教授は、「大東亞戰爭は天祐神助だ」と繰返している。中央公論を通して全部こういう風である。
戰爭二年で気のつくことは、コソ泥の横行である。物を盜まれぬ家とてはない有樣だ。玄関に置いた靴、外套はすぐ盜まれる。
この日の新聞はルーズベルト、チャーチル、スターリンの三名のテヘラン会議の公報を発表した。それは、「世界の全民族が圧制をうけることなく、かつそれぞれの決意と良心に基き、自由なる生活を営み得る日の到來を待望す」