후리가나로 읽는 일본 고전
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
清沢 洌의 暗黒日記(あんこくにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,322자 · 188화면
三月十一日(日)
銀座は三丁目から四丁目にかけ燒く。浅草、本所、深川は殆んど燒けてしまったそうだ。しかも、烈風のため、あるものは水にはいって溺死し、あるものは防空壕にはいり煙にあおられて死に、死骸が道にゴロゴロしているとのこと。惨状見るにたえないものあり。吉原も燒けてしまったと。
小磯首相は罹災者に対し必勝の信念を説いて、敵の盲爆を攻撃した。宮内省の主馬寮が燒けたことばかり恐縮していることに対し、国民から却って反感が起ろう。
今日の朝刊にまた陸軍大將が二人できた。万骨枯れて二將功成るもの、彼らは全く傍若無人だ。
三月十一日(日)
科学の力、合理的心構えが必要なことを、空襲が教えるに拘らず、新聞やラジオは依然として観念的日本主義者の御説教に満ちる。葛生能久(右翼団体黒竜会長)、皆川治広(元司法次官)、横尾惣三郎(農民講道館長)、吉植庄亮(代議士・歌人)ら八名は、先手断行、統率の完全なる一体化、一億総討死の決意の急速徹底、ほか九項より成る大東亞戰必勝の具体策につき、請願の手続きをとった。一億総討死したら、その後の国家はどうなるか。しかし、それが全くのところ軍人、右翼のイデオロギーである。