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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
私はあるときテラマイシン等一族の青カビ族の効能書を読んでるうちに、ツツガ虫も治る、という件りを発見してキモをつぶし、
「オレの生まれた新潟県中カンバラはアガノ川ッてところはツツガ虫の名産地だ。今でもオレの村では毎朝目がさめると、オトッツァン、ツツガナキヤ、とあいさつしてウレシ涙にくれるほどツツガ虫をこわがっていらア。オレの子供のころ新潟の医科大学にはツツガ虫を二十年も研究して、いまだに虫の正体を発見することができないといって悪戦苦闘していた悲痛な学長がいたものだ。正体がわからんぐらいだから、ツツガ虫の病人が助からないのは当り前の話だ。しかるに、どうだ、この神薬現れるや、歯の痛みのかたわらに、チョイと淋病でも肺炎でもツツガ虫でも治してしまうじゃないか。凄いもんだ。おどろいたか」
といって、客あるごとに神棚をひらいて神体を拝ませて、御利益を説きながら一パイのんで酔っぱらう。いつのころから、こういう悪癖がついたのか忘れたが、犬の大敵、ジステンパーという命とりの病気を軽くクロロマイセチンで治してみせて、また新しく威張りたてたりするものだから、
「どうでえ。