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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
泥酔三年
唐手秘伝と称して、縁日なぞで、紙にブラ下げた青竹を木刀で割って見せて、薬なぞ売ってる。これを唐手の広西五段(唐手では現在五段が最高位)に訊いたら、
「あれは一週間も練習すると誰でもできるんですよ。紙にブラ下げてるから竹が折れるのです。ハリガネのような強いものにブラ下げて叩くと、その抵抗が竹に加わり竹はハネ返るばかりで、どんな名人がやっても折れやしません。抵抗のない紙にブラ下げるから折れるんで、ちょっとした物理の応用ですよ。術じゃないです」
という話であった。
泥酔三年
私は稀代の酒飲みのように取沙汰されているけれども、実は甚だお羞しい次第で、それほどの豪傑ではないのである。なんとか世間の取沙汰なみの飲みっぷりもしてみせたいと思わぬでもないが、胃袋が言うことをきいてくれない。
私が生涯で最も飲みっぷりを見せたのは、終戦後の三年間ぐらいのものだろう。長い戦争中、酒に飢えていた。その禁断を開放された痛飲が三年はつづいた。
その三年間は天下にロクな酒のない時代で、カストリが主役の時代であったが、カストリにはメチルが少いというので安心してのんだ。
カストリの臭気が鼻について、どうしても飲めなくなったので、ショーチューを飲むことにしたが、これにはメチルを混入した危険なものが多い。