轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
アンコウのドブ煮
米の大袋を背負い、両手に十羽の鶏をぶら下げて大道せましと歩いても、ヤァお相撲さんか、腹がへるだろう、とお巡りさんが全然可愛がってくれるのである。
だから奴めは、
「チョンマゲに足を向けてねられません」
と言って五年間マゲを落さなかった。無理しても足はマゲに向きっこない。
乗物難のころに、遠い所から、一斗ダルを小学生が弁当箱をぶら下げてるように運んできてくれるので、私も大そう助かった。乱世にはこういう友だちをもつに限る。
また乱世になったら、図体の大きな人はさっそく髪の毛をのばしチョンマゲを結う心構えをもちなさい。食糧難の心配はない。私が乱世に実見した最もユーモラスな抜け穴は、新川関のチョンマゲであった。
アンコウのドブ煮
冬になると東京の居酒屋では「アンコウ鍋」が江戸前の肴として珍重されるが、だいたい居酒屋で食べさせる江戸前の肴は、湯どうふ、サシミ、スダコ等というものだから、その中ではたしかにアンコウ鍋は抜群だ。だから私もよく食った。私の名がアンゴだから、
「また友食いしてやがるな」
なぞと云われながら食ったものだ。けれども、現代のように、フグチリ、秋田のショッツル鍋、広島のカキ鍋というような諸国の珍味が居ながらに食べられるようになると、アンコウ鍋はさして精彩あるものではない。